保護者の方とお話をしていると良く聞かれる質問があります。
「私は英語ができないので、子どもの前で英語を話さないようにしています。私の発音を真似されても困りますし・・・。こんな私でも子どものために自宅でできることはありますか?」
私はいつも「できることはたくさんありますよ。でも、まずは発音なんか気にせず、どんどん英語を話してください。」とお話しています。たとえ英語が不得意でも、親が英語を楽しむ姿を子どもに見せることはとても大切なことだからです。
お友達とカラオケに行った時の事をことを想像してみて下さい。
一緒に行ったお友達に「私は歌が下手だから歌わないけど、あなたはどんどん歌ってね。」と言われたらどう思いますか?
なんだか盛り上がらないですよね。
テンションが下がって、歌いたい気持ちが薄れてしまうかもしれません。
たとえ歌が下手でも、お友達が楽しんで歌っていれば、自分も楽しい気持ちになり、つい自分も歌ってしまうのが人間の心理だと思います。
英語も同じです。
保護者の方がまず英語を楽しむことが大切です。
たとえ英語が不得意でも、堂々と英語を使う姿を子どもに見せ、楽しんでいる様子を感じてもらうことをお奨めしています。
その他、ご家庭で楽しくできる英語の学習方法を少しご紹介します。
1.英語の歌を歌いましょう
イングリッシュポケットの歌のCDを使って月のテーマの歌を歌うのも良いと思いますし、市販のCDを使うのも良いと思います。小中学生は海外の流行の歌やディズニー映画の歌を歌うのも良いと思います。歌えなくてもBGMのようにかけておくだけでも効果はあります。子どもさんが自分から「英語の歌を歌いたい」ということはあまりないと思います。保護者の方が積極的に音楽を流して環境作りをしてください。「歌を聴きなさい。」というスタンスではなく、「ママ、この歌大好き。一緒に聞いてみよう!」という方が良いと思います。子どもさんが乗ってこなくても、あきらめずに根気良く続けてみてください。
2.英語の本を読みましょう
リーディングバスケットやTip Top PhonicsのDecodable Booksをご家庭で読んでください。がんばって読んだ日は、壁のカレンダーにシールを貼ってみてはどうでしょう。1回読んだらシール1枚。2回読んだらシールは2枚。いつもより上手に読めた日はキラキラシールや大きなシールを貼るのも子どもさんのモチベーションを上げるのに効果的です。家族みんなに努力の成果が見えるようにして、家族を巻き込み、みんなで応援し、子どもさんのがんばりをほめる機会を増やしてください。
3.朗読CD(リーディングバスケットやFun Books)を活用する
本の朗読CDは本を広げ、文字を追いながら聞くと効果的ですが、本とは別にCDだけを聞いてみるのも楽しいものです。寝る前や朝食の時などにCDをBGMのようにかけてみて下さい。CDで聞いていたセンテンスを丸ごと覚えて突然話しだしたりします。時間が経ってからじわじわと効果が現れます。
4.質問と相づちをたくさん覚えて、毎日英語で質問する
How was your day?
Did you have a good time at school?
What did you eat for lunch?
などなど、子ども達に英語を話させる質問をしてみてください。
Oh, I see.
Sounds good!
That's too bad.
などの相づちもいろいろなバリエーションを覚えて使ってみてください。
ご家庭で英語を教える必要はありません。英語を使う環境を提供する目的で英語の質問をしてみてください。
英語の学習は長丁場になることを覚悟してください。10年、20年と続きます。でもその中で「今年は英語をがんばる年」というのを作っていただき(できるだけ9歳まで)、ご家族で集中して英語学習に取り組んでいただきたいと思います。いつも英語が生活の中にあり、毎日英語に触れる生活を送ってみる期間です。そのためには保護者のご協力が何より大切です。英語が不得意なママでも問題ありません。子どもさんが「英語を話すことは自然なことであり、楽しいこと。」と思える環境作りにご協力ください。